妄想ラブレター




手紙の相手は別のクラスの女子だった。


それはトイレにこもってた時、あたしも見たから知ってる。


けどその女子については何も知らないけど。


顔と名前が一致してる程度に知ってるだけで、それ以上の事は何も知らない。



「でも返事はするんでしょ」



うーん、まぁ。

なんて生半可な返事だけが返ってきた。


それが何よりあたしをイライラさせてくれる。


だってアキには好きな人がいるでしょーが。ちょっとラブレター貰ったからってなに喜んでんだよ。


挙げ句の果てには……。



「どーすんのが一番良いと思う?」



なんてセリフまで吐いた。


それを聞いた瞬間あたしはーーキレた。



「はぁ? 自分で決めればいいじゃん。なんであたしに聞くかなぁ」



何かがどこかで、ぶちんと切れる音がした。



「いや、ただ意見を聞こうと思っただけだろ」



意見を聞こうと思っただけ?


人の気も知らないで。