妄想ラブレター




「おれ、ずっと身長がコンプレックスだったんだ」

「うん、知ってる」



あっさり口を挟んでしまった事をものすごく後悔した。

それを聞いたアキは、再び苦笑いを零したから。



「だよな。けど、やっぱ女子の方が身長高いってすごくおれ的には嫌だったんだ。すげーかっこ悪いし、なんか恥ずかしくてさ……そんな思いを彼女にもさせてるんじゃないかって思ったら、上手く一緒にいる時間が取れなくって……」



口を挟まないよう、あたしもカフェオレを啜る。


どうせこの話は過去の事。

そう思うけど、やっぱ好きな人が過去に好きだった人の話を聞くのは楽じゃないかも。


これが付き合ってるっていうのなら気も楽に聞けるかもしれないけど、そうじゃないから。

あたしは絶賛アキに片思い中だから。しかもその相手には別の好きな人がいるし。


どんどん気分が落ち込んでゆく……。


それでもアキの過去には興味もあって……あたしってヤツは、色々めんどくさいな。