妄想ラブレター



ほんのり茶色い瞳が、昼間の太陽の輝きに揺らいでる。



「ーー返事、どうするの」



空では雲がゆっくりと流れているように、あたしの口からはそんな言葉が流れ出した。


それはとても自然に。

言葉を遮るものは何もなかった。


だから言った本人であるあたしの方が、その言葉に驚いてしまった。


アキは再び視線を上げてあたしを見つめてる。



「あ、や、その……」



なにもテンパる事はないのに。別に変な事は聞いてない。おかしな事は言ってない。


そうわかってても動揺してしまう。


だってこれは、あたしの心の声だから。


思ってる事を言ってしまうのは、あたしの悪いクセだ。


これ以上ボロを出さないようにキュッと唇を結ぶ。



返事はどうするの?

付き合うの?

その子は知ってる子?

etc……



ぐるぐるぐるぐる。


気になる事がどす黒い色をしながら胸の奥でとぐろを巻いてる。


すっごい、気分が悪い。