口の中にサクッとした食感と、甘い抹茶味が広がった。それはアキがあたしの口にマカロンを突っ込んだせい。
「落ち着けって。何をそんな迫ってんだよ」
もぐ、もぐもぐもぐ……。
糖分があたしの脳を覚醒させ、落ち着かせる。落ち着きを取り戻すと、今度は一気に羞恥心にかられる。
穴……穴はどこだ。あるなら是非入りたいんだけど。
「ほんと変わったやつだな。ははっ、マジで飽きねぇわ」
失礼な。しかし今は反論しません。
「で、なんでおれがモテるって話にまで飛躍したんだ?」
さっきまで笑ってたヤツが突然真面目な顔で向き直る。
これは……チャンスなのではないだろうか。
本望ではないけれど、この流れなら今朝の手紙を返すチャンスだ。
今の流れなら笑いながら手紙を返せるし、アキも不審には思わないだろうし。



