けど、いつまでもアキがうるさいから話題を変えよう。
「そういやキイチゴのお菓子ってひとりで買いに行った? どんな気分だった? ぷぷっ」
「おい、聞きながら笑うな。想像するな」
想像するなって……それ、無理でしょ。
「だって女子って、ああいうの好きだろ?」
「まぁね。だって美味しいじゃん」
でも、そんな理由で買いに行ってくれたんだ。そう思うとなんか……嬉しいかも。
そんな会話をしながら、入り口で店員さんが案内してくれるのを待ってると、やっぱりまだ席は空いていないらしい。
待ち用の椅子を案内されて、あたしとアキは隣り合わせで座った。
けど、これ……椅子が小さいせいで、肩、当たるんですけど。
「今日のテストどうだった?」
なんてすぐそばで話しかけられたら、緊張で上手く話せない。隣も見れない。
だって横を向いたらすぐそばにアキの顔がある。いつもと違う距離。教室の前後で座るのとはわけが違う。
しかも自分の気持ちに気づいてしまったせいで、余計にどうしたらいいかわかんないし。



