「……んで、どーすんの」
「どーするって……」
「行く? 行かない? どっち」
こらこら、そんなに目を吊り上げて睨まない。せっかくのカッコイイ顔が台無しだからね。
「い、行かせていただきます……」
怖々とそう返事をして、かばんを握り締めた。
手紙……行ってから返そうかな。
「ツヤコ」
さっきまでの刺々しい感じから、柔らかくなった声色があたしの耳をくすぐる。
「ん?」
って返事して、俯いていた顔を上げたら、覗き込むように見つめるアキの優しい目がそこにはあった。
髪の色と同じ、茶色い瞳。
あたしの好きな秋の季節を連想させる木枯らし色。
その瞳に吸い込まれるように見つめてたら、その目が窓の外へ向いてしまった。
その時やっと、しばらくの間アキに魅入っていた事に気がついて、なんだか少し照れくさくなってしまった。
……なんか、調子くるっちゃうなぁ。



