妄想ラブレター




手紙入れるのって結構大変なんだよね。人がいたら入れにくいし、いない時間を狙うとなると、朝早い時間や、授業始まるギリギリの時間、放課後……。


とりあえず放課後まで様子みようか。



「あっ、アキだ。おーい!」



靴箱付近には多くの生徒がごった返す中、カンは窓辺から中庭を覗くアキをとらえた。あたしはカンの視線を追って、アキを見つけた。


カンってば、あんな遠くにいるアキを見つけるなんて……。ほんと仲良いな。ってか明らかにカンの想いの方が強いと思うけど。



「おーい、アキー!」



再び叫ぶカン。けれど距離と人の多さにアキには届かない様子。


……ってか、アキのやつぼーっとしてなにしてんだろ?



「アキー! おれを無視するとはいい度胸だな!」



そう言いながら、猪突猛進にアキの元へと駆け出す。