「よっす、ツヤコ」
「よっす、カン」
最近また身長が伸びてきたカンがあたしを見下ろすように見つめてる。
一時期はカンに見下ろされてる事にイラッとしたけど、それももう過去の事。
今やあたしとカンとの身長差は30センチに到達してる。それだけ距離が出来ればもう吹っ切れるというものだ。
それにカンはただでくのぼうになっただけで、あたしは見た目が変わってなくても、中身はグンと成長してるし。
「……なぁツヤコ。なんか今、おれの事見下してたろ」
「なんでそう思うのよ」
「ツヤコの目がそう言ってる」
目は口よりものを言う。まさにこれだな。
「安心して。カンを見下すなんて事は今に始まった話じゃないし」
「今に始まった事じゃねーけど、朝から絶好調に酷いヤツだな」
そんな言葉には耳をかさず、靴箱から上履きを取り出す。
カンは男子だから隣の靴箱。けどもう靴は履き替えてるみたい。あたしが靴を履き替えるのをスマホ触りながら待ってる。
先に行けばいいのに。
今日は手紙持って来てたけど、入れれそうにないなぁ。



