妄想ラブレター




正直言うと、最近はラブレターを書くこと自体、ちょっと楽しくなってきてた。


ネタは尽きてきたけど、色々考えて書くのはちょっぴり楽しかったりする。


けど、それをアキに言ったりしないけど。言うのはなんとなくシャクだし、もっと無茶言われたら嫌だし。


あくまでこっちは付き合ってあげてるスタイルが一番いいに決まってる。


……だけど、それでもちょっと悩んでしまう。席が離れるのであれば、もうこんな恋文交換なんてふざけた事しなくてもいいんじゃないかって思えて。


だって始まりはアキの暇つぶし。


もっといえば、この席になったから始まった出来事。この席にならなかったら、きっと今頃アキとは仲良くなんてなれてなかったかもしれない。


仲良くなる前のアキは、どこか距離を感じるクラスメイトだった。


カンや他の男子とはよく話してたし、少し厚みを感じる唇を大きく引き上げて笑ってた。


楽しそうに、お日様みたいに。


なのになんでだろう……どこか一線を引かれてる感じがしてた。