「えっ! どーしたのこれ」
あたしの机にポンと置かれた小さな包み紙。包み紙には筆記体でキイチゴと書かれたピンク色。
「これって、これってっ、キイチゴのお菓子だよね!」
やばい、ほんとに? すっごい嬉しい! スターツスイーツもそうだけど、これもお取り寄せ人気ナンバー1のやつじゃん。人気すぎて取り寄せるのに1ヶ月くらい順番待ちしてるって聞いたことあるし。
「そ。今回は奮発しといた」
「えっ、なんで?」
「なんでって……こないだの手紙の報酬と、もうちょっとで3ヶ月経つからな」
なに、その記念日的発想。
しかも超中途半端じゃんか。
「それで、こんないいものくれるわけ?」
あっ、アキがムッとした顔であたしを睨んだ。
鋭く尖った目尻が、さらに切れ味を増してる。
でもなんで……?