智也さんは朝がすっごく弱い。 だから起こすのは大変。 「起きてくださいよ~。お仕事に遅れたら、お兄ちゃんに怒られますよ?」 「んぅ……」 「智也さーん」 「……んきゅ」 意味不明な唸り声を上げながら、なかなか起きない。 手強い……。 「もう……起きてくださいよ……」 そう言いながらベットに潜り込んで、可愛らしく丸まって眠る智也さんに抱きついた。