先生、甘い診察してください*おまけ短編集*





私は単に怖いだけなんだ。


もし積極的にアタックしてみて、引かれたり、嫌われたりしたら。



今の関係が壊れてしまったら……そう思うと怖くて、つい消極的になってしまう。




「モタモタしてると彼方くんに取られるよ?とにかく攻めていかなきゃダメだよ!まずはさ、ボディータッチとかしてみたら?どさくさに紛れて、さり気なく彼方くんの体を触っちゃいなよ」


ハードルの高い事をサラリと……!



「さり気ないボディータッチに、男の子は意外と弱いからね~。彼方くん、メロメロになっちゃうかもよ?」


そんなの無理、と思う反面。

今度、勇気を振り絞ってやってみようかな、と思う自分がいた。




「お待たせ~。って、あれ、2人……なんか楽しそうだね」


診察スペースに顔を覗かせた智也先生が不思議そうに首を傾げた。