「あ、ごめん!痛かったかな?」
治療の手が止まって、櫻田先生は大袈裟ってくらいに顔を近づけてくる。
「っ……」
「陽菜ちゃん、痛い……?」
「い、えっ……」
近い近い!
顔、近いってば!
櫻田先生相手にドキッとするなんて、私、どうかしてる……。
「痛みはない?ってか、削っても痛みが出る事はないから、不安になる必要はないよ?とにかく先生に任せなさいっ!」
得意気に話すのはいいんですけど……。
器具を私の口の中に突っ込んだまま。
しかも顔を近づけたまま話すの、やめてほしいんですけど。
「んん……」
「純、陽菜ちゃん、さっさと再開してって訴えてるよ?」
「お前、よくわかるな。エスパーかよ……」

