「陽菜ちゃん!運が良いね~!虫歯はまだ小さい初期段階だからあっという間に治っちゃうからね!」
えっと……。
運が良いの?
「純、虫歯になって運が良いも悪いもないよ」
「うおっ!?智也につっこまれた~!」
「僕だってつっこむもん」
この2人、緩々コンビじゃん。
でもま……。
緊張しなくて気楽でいいけど。
「すぐ済むなら、さっさと治してください。櫻田先生」
「お任せくださいな。姫」
ふざけるな、と心の中で呟いた。
「陽菜ちゃん、すぐに終わるから。少し辛抱してな?」
「うん。……手、ずっと握っててね」
治療が始まると思うと、怖くて不安で。
智也先生の手をギュッと握った。

