「でも私、もう櫻田先生に治療されるのは嫌です。イマイチ安心できないし……」 思わぬ言葉に智也さんは苦笑いを浮かべた。 「大橋先生が治療してください。その方が安心できますから。櫻田先生って見るからにいい加減そうじゃないですか。顔が良いってだけで」 容赦ない指摘。 そこまで言わなくても……。 「わかった。じゃあ今日は僕が担当するね。純は休憩室にいて」 櫻田先生は俯いたまま無言で診察室を後にした。 私もその後を追った。