「どうしたんだろう……」
智也さんは急に真剣な表情になって、休憩室を出て行った。
私も後に続いた。
診察スペースに行くと、そこにはオロオロする櫻田先生と診察台に座ってる女の人。
恐らく大学生くらいの人かな。
「どうしました?」
智也さんは微笑みながら2人のそばへ。
「この先生、とんだヤブなんですっ!!だからこんなチャラい人は嫌だったのに!!」
女の人はかなり怒っていて、濡れタオルで右頬を押さえてる。
「何か問題があったの?」
「こないだ治療したのに、また痛み出したんですっ。歯茎がすっごく腫れちゃって……」
「純、カルテ見せてもらえる」
智也さんはカルテを眺めた後「なるほど」と呟いた。

