「ほら!鷺草くん!起きて!」 「え!運ぶんじゃないんですか?」 見れば、雪柳さんは鷺草さんの背中をぱしぱしと叩いている。 「んん…っ」 机に突っ伏して寝ていた鷺草さんの体がゆっくりと起き上がる。 「ほら!早く!部屋戻って!」 「んー…」 寝ぼけながら鷺草さんは立ち上がり、自分で歩いて階段を上り部屋に戻った。 あ、あれ?これじゃあ私…どうして呼ばれたのだろう?