その瞬間男や周りにいた奴らが一斉に顔色を変えた



「う、嘘だろ…………」




「嘘だと思うなら試してみるか?」



遥斗がニヤっと笑った



かっこいいな………



あれ?何でこんな時に私ときめいているんだろ




「――――!!!」


周りの奴らはもうとっくに逃げて行った




あらあら、可哀想に仲間に捨てられてやんのー


心の中で毒づいていると



遥斗は男に近づいていって



「今日の事は多めに見てやる。次また同じ事してみろ…………てめぇの命はねぇと思え」



こ、怖い…………。




これが組の迫力?



天龍なんかよりもはるかに違う殺気




「――は、はい!」



男は逃げるように走って去って行ってしまった