【完】幸せをくれたあなたに。





「俺、みーちゃんが絡まれてた時のこと、ちゃんとわかってるから。それに、ちゃんとキツく言っといたから」

ああ、遥生くんのボールが女たちに当たった時のやつだ。


「ありがとう」

つい、ニコっと笑ってしまった。


「お、おれ、帰るから! じゃあ」


焦って帰ってしまった遥生くん。

変なの……


そう思って私は、家の中に入った。