【完】幸せをくれたあなたに。





それから、麻紀に通る度に嫌なことをたくさん言われた。


人が通れば、泣いたフリをして、麻紀の見た目に惑わされた人が私を嫌う様。


そして、お決まりの悪魔のような笑みを私だけに見せる。



そんな中、麻紀は学校中の人気者となって、私は学校中の嫌われ者、となった。




せっかく、影薄く逃げてきたこの学校もコイツのせいでぶち壊しだ。