「話って……?」


私は、藍那に話があると言って、屋上へ呼び出した。



「……私を、嫌いになって」


「え……」


「ごめん」

それだけ言って、目を合わせず教室に戻った。




私はまだ、藍那を信じきれていない。



なに1つ、藍那に話せない。


それに、麻紀のことだってある……。

もう誰かを巻き込みたくない。


だから、私を嫌いになって。




少しずつだけどね、藍那のこと考えてた。


少しずつだけど、藍那を信じたいと思ったよ。


だけど、私にはやっぱりだめみたい……。



ごめんね……。