「あはは……っ」 私は不意に、壊れたように笑った。 「……は? なに笑ってんの?」 頭にきたのか、キレる麻紀。 でも、それさえも気にしない。 ……もう全て、私にはどうでもよかった。 嫌でも耳に入る、聞いたことのない自分の甘い声。 そんな声を聞くのが、嫌で嫌で仕方なかった。 止めてと思っても、止まらない行為はそのまま続く。 この時私は、感情が壊れて、なくなってしまった……。 また、あなたに出逢うまでは──……。