「先生!百本ノックお願いします!」
片付けもミーティングも、最後の先生の話も終わって、後は帰るだけというとき。
あれから一言も言葉を発していなかったにっしーが、いきなり先生の前に出て、頭を下げた。
夏休み恒例百本ノック。
なんであんなきついこと自分から志願して......。
「......よし。フェンスの準備しろ、西川。
おい、誰かバットとボール持ってこい」
先生は頭を下げるにっしーに目をやってから、小さくうなずいた。
「あ、あの!私、ボール渡しします!」
今のにっしーに何て声をかければいいのか、何をしたらいいのか分からない。
私ができるのはこれくらいしかない......、そう思うと自然に体が前に出ていた。
「ああ、じゃあ早くバットとボール持ってこい。
それから、誰か一人ボール拾いやってやれ。
関係ねぇやつは早く帰れ」
「俺やります」
誰か一人と言われて、前に出ようとした小野くんを制して、ヒロくんが手を上げた。
......昨日あんなことを私が話したから、気を使ってくれたのかな。今のにっしーは、小野くんに手伝われたくないだろうし。
さほちゃんは何か言うかなと思ったけど、真顔でおつかれさまですと一言だけ言うと、他のみんなと一緒に部室に戻っていった。
そうして、残されたのは私たち三人の野球部員と、先生一人。
片付けもミーティングも、最後の先生の話も終わって、後は帰るだけというとき。
あれから一言も言葉を発していなかったにっしーが、いきなり先生の前に出て、頭を下げた。
夏休み恒例百本ノック。
なんであんなきついこと自分から志願して......。
「......よし。フェンスの準備しろ、西川。
おい、誰かバットとボール持ってこい」
先生は頭を下げるにっしーに目をやってから、小さくうなずいた。
「あ、あの!私、ボール渡しします!」
今のにっしーに何て声をかければいいのか、何をしたらいいのか分からない。
私ができるのはこれくらいしかない......、そう思うと自然に体が前に出ていた。
「ああ、じゃあ早くバットとボール持ってこい。
それから、誰か一人ボール拾いやってやれ。
関係ねぇやつは早く帰れ」
「俺やります」
誰か一人と言われて、前に出ようとした小野くんを制して、ヒロくんが手を上げた。
......昨日あんなことを私が話したから、気を使ってくれたのかな。今のにっしーは、小野くんに手伝われたくないだろうし。
さほちゃんは何か言うかなと思ったけど、真顔でおつかれさまですと一言だけ言うと、他のみんなと一緒に部室に戻っていった。
そうして、残されたのは私たち三人の野球部員と、先生一人。


