王様とうさぎさん

「わかった」
と親友の裏切りに允が小声で言う。

「俺は覚悟を決めた。
 お前も決めろ」

 今から自決するから、お前もしろ、くらいの勢いだった。

 心中かっ。

「きっ、決められませんっ」

「あとで、十五発くらいなら殴っていいから」

 なんですか、その半端な数字は、と思っている間に、允の唇が重なった。

 思わず、目を閉じる。

「おお。
 絵のように美しいね」
とすぐ側で忍が笑うのが聞こえた。

 本当にただ、面白がってるだけだな、この人。

 それにしても、何故だろう。

 允の唇よりも、捕まれている腕の方を意識してしまう。

 その力強さのせいだろうか。