「何も言ってないじゃないですか。
やっぱり、そんなものしか聴かない堅物なんだ、なんて」
「お前、思ってることが全部口から出てるぞ……」
「ところで、忍さんのお店ってどんなお店ですか?」
切り替え早く、そう問う莉王に、允は仏頂面で、
「人の話を聞け」
と言う。
貴方に言われたくないです、と思いながらも、何故だろう。
ちょっとだけ気持ちが上向きになっていた。
喧嘩したあとなのに、不思議だな、と思う。
窓の外の景色が、あまりにも長閑だったからかもしれない。
車もたいして走っていないのに、無駄に広すぎる道の周りは木々に囲まれ枝葉が眩しい光に揺れている。
莉王はしゃべるのをやめ、ぼんやりそれを見つめた。
いつの間にか、沈黙が苦痛でなくなっていた。
やっぱり、そんなものしか聴かない堅物なんだ、なんて」
「お前、思ってることが全部口から出てるぞ……」
「ところで、忍さんのお店ってどんなお店ですか?」
切り替え早く、そう問う莉王に、允は仏頂面で、
「人の話を聞け」
と言う。
貴方に言われたくないです、と思いながらも、何故だろう。
ちょっとだけ気持ちが上向きになっていた。
喧嘩したあとなのに、不思議だな、と思う。
窓の外の景色が、あまりにも長閑だったからかもしれない。
車もたいして走っていないのに、無駄に広すぎる道の周りは木々に囲まれ枝葉が眩しい光に揺れている。
莉王はしゃべるのをやめ、ぼんやりそれを見つめた。
いつの間にか、沈黙が苦痛でなくなっていた。



