「わかりました。
全部嘘だとバラしましょうっ。
それで、その花さんと見合いするんですよっ」
そう叫ぶや否や、莉王は允の手を掴んで立ち上がる。
「しない、と言っただろう」
允は抵抗するように座ったまま、こちらを見上げて言った。
「俺はお前と結婚するんだ。
なんて、聞き分けのない奴だ」
そりゃあんただ、と思った。
「なんでそこまで私にこだわるんですか」
手を離し、座らないまま莉王は訊く。
返答次第によっては、タクシーを呼んででも、ひとりで帰るつもりだった。
「……霊が見えるから」
そう允は最初に会ったときと同じ台詞を繰り返す。
「そんな人間、社内にたくさん居ますよっ」
ま、たくさんは居ないかもしれないが、或る程度は居るだろう。
「ともかく、私は断ります。
そして、帰りますっ。
そんな、前好きだった人に幻滅したくないという理由で結婚させられるなんて、まっぴらごめんですっ」
「あの〜」
と美奈が遠慮がちに呑気な声を上げた。
全部嘘だとバラしましょうっ。
それで、その花さんと見合いするんですよっ」
そう叫ぶや否や、莉王は允の手を掴んで立ち上がる。
「しない、と言っただろう」
允は抵抗するように座ったまま、こちらを見上げて言った。
「俺はお前と結婚するんだ。
なんて、聞き分けのない奴だ」
そりゃあんただ、と思った。
「なんでそこまで私にこだわるんですか」
手を離し、座らないまま莉王は訊く。
返答次第によっては、タクシーを呼んででも、ひとりで帰るつもりだった。
「……霊が見えるから」
そう允は最初に会ったときと同じ台詞を繰り返す。
「そんな人間、社内にたくさん居ますよっ」
ま、たくさんは居ないかもしれないが、或る程度は居るだろう。
「ともかく、私は断ります。
そして、帰りますっ。
そんな、前好きだった人に幻滅したくないという理由で結婚させられるなんて、まっぴらごめんですっ」
「あの〜」
と美奈が遠慮がちに呑気な声を上げた。



