王様とうさぎさん

「どうする?
 行くか?」
と携帯を手にしたまま、允が訊いてくる。

 一応、こちらの意志は確認してくれるようだが。

 断ったらどうなるのだろうな、とちょっと思った。

 なんだか、どのみち引きずられて行くはめになりそうだったので、

「わかりました。
 行きます」
とだけ告げた。

 私も爺さんに弱い。

 それに、その素敵なカフェとやらも少し、気になっていた。

 本当に良かったら、今度、潮たちとゆっくり来よう。

 道覚えとかなきゃな、と方向音痴のくせに、心に誓った。