「僕も真人も居るよ。
きっと君は結婚しても、刺激のある退屈しない人生を送れるよ」
「あの……特に刺激はいりませんが」
「必要だと思うよ」
と言う忍は相変わらず、笑顔だ。
「人は、波風立って、初めて、ああ、自分は幸せだったんだなあって気づくものだからね」
そのとき、襖が開いて、及川がケーキを持ってきた。
「おーい。
王様の友だちから届いたぞー」
長机の上、宴会料理と一緒に置かれたケーキを全員で、なんとなく覗き込む。
みんなに促され、莉王が箱を開けた。
潮たちからのカードが付いている。
潮のことだから、きっとお洒落なケーキなんだろうな、と思いながら、開けると、確かに真っ白に淡い紫とピンクの生花で飾られた可愛いケーキが出て来たが、真ん中になにやら文字がどーんっと書いてある。
『允さん、うさぎの王様
結婚おめでとう!!』
と。
愛らしい、王冠を被って赤いマントを羽織ったうさぎがケーキの上に立っていた。
「……うさぎの王様?」
と誰かが呟く。
忍が笑って言った。
「だって、卯崎莉王だから」
この間、潮が言いかけてやめたのは、このことだったのか、と気づいた。
きっと君は結婚しても、刺激のある退屈しない人生を送れるよ」
「あの……特に刺激はいりませんが」
「必要だと思うよ」
と言う忍は相変わらず、笑顔だ。
「人は、波風立って、初めて、ああ、自分は幸せだったんだなあって気づくものだからね」
そのとき、襖が開いて、及川がケーキを持ってきた。
「おーい。
王様の友だちから届いたぞー」
長机の上、宴会料理と一緒に置かれたケーキを全員で、なんとなく覗き込む。
みんなに促され、莉王が箱を開けた。
潮たちからのカードが付いている。
潮のことだから、きっとお洒落なケーキなんだろうな、と思いながら、開けると、確かに真っ白に淡い紫とピンクの生花で飾られた可愛いケーキが出て来たが、真ん中になにやら文字がどーんっと書いてある。
『允さん、うさぎの王様
結婚おめでとう!!』
と。
愛らしい、王冠を被って赤いマントを羽織ったうさぎがケーキの上に立っていた。
「……うさぎの王様?」
と誰かが呟く。
忍が笑って言った。
「だって、卯崎莉王だから」
この間、潮が言いかけてやめたのは、このことだったのか、と気づいた。



