王様とうさぎさん

「だから……

 一生かけて、考えてみようと思っています。

 私は允さんが好きなのか、どうなのか」

 ずっと貴方の側で、貴方を見つめて。

 允に微笑みかけると、允は照れたように視線を逸らしてしまう。

 貴方と恋に落ちる瞬間を、一生かけて探してみようと思うけれど。

 たぶん、きっと、それはいつのなのかもわからないくらい。

 緩やかに静かに、いつの間にか訪れているものなのだろう。

 もしかしたら、もう、通り過ぎているのかもしれないし。

 式の間、莉王は、そんなことを考えていた。

 宴会が始まり、ビール瓶を手に注ぎに来た忍が囁く。

「おめでとう。
 でも、淡々と退屈で幸せな結婚生活が続くと、いつか破綻するよ」

「笑顔でなに言ってんですか」
と一応、周りの手前、莉王もまた、笑顔で答えながら、ビールを注がれた。

「でも、まあ、莉王ちゃんは大丈夫」

 そう言い、忍は、今撮ったばかりの写真をカメラの液晶モニターで見せてくれる。

 全員で写った写真の左端に誰か居る。