ライムが添えられたカクテルグラスが暗い照明の中で光って綺麗だった。
「王様も、なにか悩みがあるならどうぞ」
「結婚のこと以外ないですが」
「允に付きまとわれてることは?
それも、ひとくくり?
それか、そこのところは厭じゃない?
単に結婚話がものすごい勢いで進んでるから、腰が引けてるだけなわけ?」
莉王は言葉に詰まる。
「まあでもさ、王様。
さっき、此処へ来る途中であった男、誰か適当に思い浮かべてごらん」
そう言われ、莉王は、この店に入る直前にすれ違ったサラリーマンを思い出す。
「その男が、今、君の腕を掴んで、
『さあ、式場に行って、今すぐ、結婚しよう』
って言ったらどうする?」
「厭に決まってるじゃないですか」
「そのサラリーマンが允だったら?」
想像してみた――。
「王様も、なにか悩みがあるならどうぞ」
「結婚のこと以外ないですが」
「允に付きまとわれてることは?
それも、ひとくくり?
それか、そこのところは厭じゃない?
単に結婚話がものすごい勢いで進んでるから、腰が引けてるだけなわけ?」
莉王は言葉に詰まる。
「まあでもさ、王様。
さっき、此処へ来る途中であった男、誰か適当に思い浮かべてごらん」
そう言われ、莉王は、この店に入る直前にすれ違ったサラリーマンを思い出す。
「その男が、今、君の腕を掴んで、
『さあ、式場に行って、今すぐ、結婚しよう』
って言ったらどうする?」
「厭に決まってるじゃないですか」
「そのサラリーマンが允だったら?」
想像してみた――。



