王様とうさぎさん

「そうなんだ?
 なんで付き合うようになったわけ?

 莉王、接点なかったろ、あいつと」

 この男は人の話を聞いていないのか。

「今、付き合ってないって言わなかったっけ?」

「でも、噂にのぼるような何かはあったわけでしょ」

「いや、ちょっと用事頼まれて、一緒に居たところを見られただけで」

「なんの用事?」

「おやおや。
 突っ込んで訊くわね、柏木くん」
と潮はまたも面白がっている。

「それは……言えないけど。

 ねえ、真人はなんで、卯崎さんが嫌いなの?」

 チラシを手に腕組みしていた真人は、

「あいつが坊主だから」
と言い出した。

 坊主関係なくないですか?

 っていうか、この広い社内に、そんな人、他にも、二、三人は居ると思うのですが。

 神主さんとかも。