王様とうさぎさん

「莉王、なんか機嫌悪くない?」

 そう真人が訊いてくると、潮は、
「あらあらー。
 もう卯崎さんとうまくいかなくなっちゃったのかしらー」
と笑って言う。

「……卯崎?」

「そうそう。
 システムの卯崎さんと付き合ってるのよね? 莉王」

「付き合ってない」

 ふうん、と言ったあとで、真人は、

「俺、あいつ、嫌い」
と言う。

「へー、なんで?」
と驚いたように潮が訊いた。

「卯崎さんって、変人だけど。
 変人なだけで、人はいいから、嫌ってる人、居ないって聞いたよ」

 人がいいだろうか、あのうさぎ、と思っていると、真人は、

「莉王、あいつと付き合ってるの?」
と訊いてくる。

「えーと。
 違うよ」