「それはちゃんと話さなかった清香さんが悪かったんじゃないんですか?
俺は清香さんが、貴方に何度も相談に行ってたのは知ってて。
允さんはいつも困った顔をしてるだけで。
だから、ちょっと疑ってたんです。
允さんは清香さんと付き合ってて、それで揉めて、清香さんは自殺したんじゃないかって」
ないない、と忍が手を振る。
「この朴念仁がそんな。
第一、清香はそのとき、僕と付き合ってたし」
はあ!? と知らなかったらしい真人は声を上げる。
「妄想じゃないんですか!?」
「お前、落とそうか、此処から」
ちょうど車は崖に差し掛かっていた。
忍は本当に車のドアを開けようとしている。
「やめろ、俺の車で、殺人は」
やるのなら、自分の車でやれ、という勢いだった。
はは、と苦笑いしたとき、気づいた。
いつの間にか、忍と真人の間に、清香が座っていることに。
俯き、少し、頼りなげな表情で。
あの木の下で、自分に嫌いだと言い放ったときとは、全然、違う顔つきだった。
「……清香さん?」
と呼びかけると、みんな、ぴたりと黙った。
だが、清香は、そのまま、ふっと消えてしまう。
俺は清香さんが、貴方に何度も相談に行ってたのは知ってて。
允さんはいつも困った顔をしてるだけで。
だから、ちょっと疑ってたんです。
允さんは清香さんと付き合ってて、それで揉めて、清香さんは自殺したんじゃないかって」
ないない、と忍が手を振る。
「この朴念仁がそんな。
第一、清香はそのとき、僕と付き合ってたし」
はあ!? と知らなかったらしい真人は声を上げる。
「妄想じゃないんですか!?」
「お前、落とそうか、此処から」
ちょうど車は崖に差し掛かっていた。
忍は本当に車のドアを開けようとしている。
「やめろ、俺の車で、殺人は」
やるのなら、自分の車でやれ、という勢いだった。
はは、と苦笑いしたとき、気づいた。
いつの間にか、忍と真人の間に、清香が座っていることに。
俯き、少し、頼りなげな表情で。
あの木の下で、自分に嫌いだと言い放ったときとは、全然、違う顔つきだった。
「……清香さん?」
と呼びかけると、みんな、ぴたりと黙った。
だが、清香は、そのまま、ふっと消えてしまう。



