王様とうさぎさん

「そういえば、莉王は?」

「忍ちゃんと話してるわよ、ずっと。
 縁側で」

 俺が莉王を連れ込んだかどうかより、そっちの方がまずいだろうが、と慌てて、允は立ち上がる。

 今まで気づかなかったとは、やはり、酔っているらしい、と思った。

「待て待て待て。
 允、まだ終わってないぞー」

「俺の負けでいい」
と盤上を睨んだまま呑気なことを言う父親に言い捨てて、部屋を後にした。