二人でやったので、支度は早く終わり、由莉子が允のアルバムを引っ張り出してきた。
允が居るときに出したら、怒るから、というのがその理由だ。
案の定、可愛い。
小さな丸いプールで水鉄砲を手に、ふて腐れてるのが一番可愛いな、と莉王は古い写真を眺めながら思った。
「最近の披露宴って、大抵、小さい頃の写真がビデオになって流れるわよね。
どれにしようかしら」
その言葉にはっとする。
そうだ。
由莉子と楽しく暮らしていたが、此処に居るのは、允の花嫁になること前提なのだった。
由莉子は機嫌良く、アルバムを捲っている。
ああ、この人を失望させないためだけに、卯崎さんと結婚したい。
いや、結婚ってそんなものだっけ?
そんなものだ、と及川たちが深く頷く幻が見えた。
そのとき、新しいアルバムが目についた。
赤ちゃんの頃のアルバムは立派で古いが、だんだん写真屋さんで、簡単に買えるような薄手のアルバムに変わっていっている。
これが一番、最近のかな。
出してあるから、見ていいんだろう、と捲った莉王は息を呑んだ。
「由莉子さん、これっ」



