「はあーっ?
忍さん、俺を連れてかないって言ったのか」
給湯室でアイスを食べながら、真人が叫んだ。
空き時間、お客さんにもらったアイスを莉王たちに差し入れに来てくれたのだ。
「自力で行ってやる」
と言う真人に、
「じゃあ、一緒に帰る?
允さんの車で」
と言ってみたが、殴られそうだから、それはよしておこう、と言う。
何故だ。
「だけど、酒は呑まずに素早く帰るからな」
由莉子相手に呑んで、潰されるのが厭なようだった。
「じゃあ、なにしに来るのよ」
と言うと、
「忍さんを見張りにだよ」
と言う。
真人が戻るというので、ちょうど営業に用があった莉王は付いていった。
「ねえ、ちょっと訊いてみるんだけど。
黒部清香さんって、どんな感じの人だった?」
ええっ、と真人は眉をひそめる。
「なんで今?」



