王様とうさぎさん

「お前、昨日は疲れてぐっすりだったかもしれないが。

 今日は随分、卯崎家にも慣れてきて。

 夜中にふっと目が覚めるんだ。

 そしたら、お前の布団の周囲を取り囲んで、じっと寝てるお前の顔を見てるんだよ、ご先祖様たちが〜」

 何故か想像の中では、お地蔵様もその中に何体か混ざっていた。

「じゃあ、允さんに一緒に寝てもらえば?」

 突然、陽気な声がした。

「潮ー」
と軽く睨む。

 最近、朝は遅れ気味だ。

「山の中から出て来た私より遅いってどういうこと?」

「まあまあ。
 帰りは洗ったげるから」
と肩を叩かれる。

 やけにご機嫌だ。

 不気味だなな、と真人を見たが、真人はそんなこと目に入っていないみたいに、何故だか機嫌が悪かった。