王様とうさぎさん

 


 次の日、莉王は允とは出会わなかった。

 お昼は先輩に連れられて、外に出たのだが、允がロビーで待ち構えているようなこともなかったし。

 他で待ち伏せしていることもなかった。

 そういえば、私、あの人の連絡先知らないし、向こうも知らないはずなんだけど。

 日曜日、どうするつもりなんだろう、と思った。

 結局、あれか。

 日曜日の相手を捕まえられたので、ほっとして、もう追いかけ回さなくていいと思ったわけか。

 まあ、もともと私を好きで、というのではなく、まあ、これなら条件が合うし、いいか、くらいの感じだったみたいだから。

 そんなものだろう。

 備品を取りに入った部署の倉庫。

 しんとした場所で、そんなことを考えると、少し淋しくなる。

 別に好きとかじゃなくても、あれだけ強引に来ておいて、急に放り出されると、なんとなく、允の姿をダンボールの向こうに探してしまう。

 ……罠か?

 いやいや。