王様とうさぎさん




 食事の後片付けを終えたあと、お手洗いの帰りに、縁側に座った。

 星が綺麗だ。

 さすが田舎だ。

 黒くこんもりとして見える山と、その上の澄んだ空を見上げていた。

 縁側から下げている足に猫がすり寄ってきたので、無意識のうちに撫でる。

 すると、後ろを歩く音がした。

「真人、来ませんでしたねー」

 振り返らずに言うと、
「来るって言ってたのか?」
と言ってくる。

 允だとわかっていた。

「襲撃してやる、と言っていました」

 允は笑って、
「来るときはきっと、酒を持ってお伺いを立ててから来るよ」
と言い、横に腰を下ろす。

 まあ、そんな気はする。

 口では生意気な真人だが、ちゃんと礼儀はわきまえているから。

 莉王はちらと後ろを窺った。

 奥の部屋から、光と笑い声が聞こえてくる。

 太郎と由莉子はテレビを見て、くつろいでいるようだった。