王様とうさぎさん

「卯崎さんと仕事終わる時間も違うでしょうし」

 允は少し考え、わかった、と言った。

「だが、迎えに来たので、今日は連れていく」

「まだ、パジャマなんですよ〜。
 朝ご飯も食べてないし」
と言うと、遅刻する気か、と言う。

 確かに、目覚ましを駆け忘れたらしく、いつもより、十五分起床が遅い。

「卯崎さん、ご飯食べました?」
と訊くと、食べたと言う。

「あのー、大層申し訳ないんですが、後でお金払うので、そこのコンビニでサンドイッチと紅茶買ってきてくれませんか?

 五分で下りますから」

 わかった、と允は言った。

 なにか上司に頼み事をしているようで、心苦しいが、あまり待たせるのもかえって悪い気がして、そう頼んだ。

 コンタクトは会社で入れよう、と思いながら、化粧したところで、チャイムが鳴る。

 下りるって言ったのに〜っ。