王様とうさぎさん




 眩しい。

 目を覚ました莉王は、激しく鳴る—— いや、いつも通りに鳴っているのだろうが、何故かそう聞こえるスマホを慌てて探した。

「まだ寝てるのか」

 允だった。

 下に居ると言う。

「えっ?」

 布団の上に正座したまま、莉王は慌てた。

 なにをしに!?
と思ったが、迎えに来たと允は言う。

「どうしてですかっ」

「今日の荷物があるだろう」

 そうだ。
 今日から、允の実家に泊まるんだった。

「あの〜。
 仕事が終わってから、一度帰っちゃ駄目ですか?

 まだ全然荷物が」

 そして、心の準備がっ。

 収監される時間は出来るだけ遅らせたい。