王様とうさぎさん




 部屋の灯りをつけた莉王は、よろよろとテレビの部屋まで行くと、腰を下ろす。

 疲れた。

 特に最後で、どっと……。

 その途端、家の電話が鳴り出した。

 ええっ!?
と思い、淡いピンク色の電話まで這っていく。

 テレビ横のローボードの上にあるそれは、親が用意してくれたものなのだが、その親でさえ、スマホにしかかけて来ない。

 なんで鳴ってんの?
と思いながら出ると、允だった。

「着いたのか?」
と言う。

「はい。
 今、着きました」

 そう答えながら、いつもスマホにかけてくるのに、なんでだ? と思っていた。

「お前、ずっと電波の届かない地域に居たぞ」

「へー、さすが田舎ですね」

 まだ酔いが残っていたので、つるっとそう言ってしまう。