王様とうさぎさん

「允が本気になったのなら、とっちゃうのも悪くないかな」

 つい、そう呟く。

 允は好きだ。

 だけど――。

 思い浮かぶのは、雨の中、木の下に立っていた清香の姿。

 清香が最後に信頼していたのは、誰だった?

 助ケテ――。

 僕じゃない。

 それだけは確かだ。