王様とうさぎさん

「いや、別に。
 うちの両親は長年ラブラブだし。

 なんでだろうね。

 見てて厭になるような夫婦も身近に居ないし、喧嘩してても、微笑ましいようなのしか。

 周りには結婚しろって進めるよ。

 允とか向いてるよ。

 あれは、いい夫やいい父親になるよ。

 でもさ、僕は無理。

 最初に清香に騙されたせいかな。

 あ、最初じゃないや。

 最初は、花さんだから」

「うわ~。
 なんかつらつらしゃべっちゃってますけど、大丈夫ですか?」

「王様がしゃべんなきゃ大丈夫。

 それと、允は薄々わかってると思うから。

 狭い田舎町だしね。

 まあ、だから、気になる女もみんな、被っちゃうんだよね。

 っていうか、花さんに関しては、あの田舎では、都会的な美女があれしか居なかったからっていうか。

 ……こんな話しといてなんだけど。

 王様はそんなんじゃなくて、ピュアな恋して、ピュアな結婚してね。

 王様と允なら、出来そうな気がしてきたよ」