王様とうさぎさん

「さっさと結婚して、可愛くお寺のお嫁さんでもやったらいいよ」

「なんか、寺に押し込めようとしてるみたいですね。

 でも、私、お寺にだけはお嫁に行きたくありません」

「なんで?」

「なんでって……えーと。
 大変そうだから?」
と言うと、ふうん、と言う。

「でも、今、お坊さん、人気みたいだよ」

「なんでだろう。
 わかりません。

 跡継ぎが出来なきゃ、家さえ失うのに、なんででしょうね」

「そんな事情、世間の人はよく知らないからだよ。

 呑み歩いたり、寄付ばっかり募ってる生臭坊主見て、金持ちそうだなとか、安泰そうだな、とか思うんじゃないの?」

「い、いや、もうちょっとピュアな志の人も居ると思いますけどね」

「結婚にピュアな感情なんか持ち込めるの?」

「忍さん、何故、そんなに結婚に対して否定的なんですか?」