王様とうさぎさん

「簡単に言うね、莉王ちゃん。

 遺伝子って恐ろしいよ。

 きっと未来って最初から決まってるんだよ。

 DNAの中の設計図には、誰もあらがえない。

 君だって、いずれ、お母さんにそっくりになる」

「えっ。
 いやっ」

 なんでだろうね、と忍は笑った。

「女の子って、母親に似るの厭がるね。

 お母さんが美人でも」

「うーん。
 将来の自分の顔が見えてるってなんか厭じゃないですか。

 どうか足掻いても未来が決まってる気がして」

「莉王ママ、美人?」

「普通です」
と言うと、美人なんだーと言う。

 どういう会話だ。

 成り立ってるのか?