やがて、莉王は前を向き、 「遅刻しそうですね。 急ぎましょうか」 とだけ言った。 赤で止まり、なんとなく、バックミラーを調整するふりをして、莉王の後ろを映して見る。 誰も居ない後部座席があるだけだった。