大声で名前を呼ばれて。



…えっ?



あたしは驚いてベンチを立ち上がった。


そして公園の入り口に目をやる…



と、そこには息を切らして立っているアユの姿が…



「……あ…

アユ…」



ほんとに来てくれたんだ…。



「…っ、はぁ…、おい…お前……

大丈夫なのかよ!?」



アユはすぐさまあたしに駆け寄って、ガシッとあたしの両腕を掴む。


そしてキッ、と大きな目を見開いて



「…っ淳先輩に何されたんだよ!!」


「……」