【完】いいかげん俺を好きになれよ


「あ、適当にそのへん座ってね」



部屋に着くと今井先輩は、あたしに一声かけると飲み物を取りに行ってくれた。


あたしはドキドキしながらベッドの上に座る。



今井先輩の部屋ーー。


見渡すと所々にバンドのツアーTシャツがかけられていたりポスターが飾ってあったりとか…


ギターやアンプのほかにも曲作りに使っていそうな機材や、CDの山、

いかにもバンドマンって感じの部屋にあたしは見とれてしまっていた。



いつもここで曲作ったりとかしてるのかなー……



「お待たせ」



戻ってくると先輩は、当たり前のようにあたしの隣に腰掛けた。


部屋で二人きりというシチュエーションに、今さらながら緊張するあたし…。



「これが最近作った新曲なんだけど。

ちなみに作曲は俺」


「へぇ~…!

すごい……」



先輩はさっそく自分が組んでるバンドのオリジナル曲が入ったCDをかけてくれて。


あたしは歌詞が印刷してある紙を手渡され、それを見ながら曲に聞き入った。



なんだか歌声よりギターの音ばかり追ってしまう…。



…カッコイイ。


このギター先輩が弾いてるんだぁ…