【完】いいかげん俺を好きになれよ


今井先輩の弾き語る姿を見た後は、もうあたしはメロメロで

完全に先輩の虜になっていた。


だって、去年ステージで見たあの人が今目の前にいて…

しかもあたしのためだけに弾いてくれたんだよ、今。


そんな嬉しいことってある??


あたし夢見てるんじゃないかと思うよ。



「美優ちゃんはさ、歩斗と仲いいの?」



楽器屋から外に出ると、今井先輩にたずねられた。



「えっ?あ…まぁ……

今ちょっとケンカ中なんですけど、仲いいですよ。

お互いシマシマファンなんで(笑)」


「へーぇ、ケンカ中って…(笑)

でも意外だな、歩斗女友達とかいたんだ。

あいつなんかクールじゃん?生意気だし。

高校でもモテてるらしいじゃん」



それを聞いて思い出した。


あ、そうか…今井先輩はアユと同中…

てことは中学時代のアユを知ってるんだ。


中学でもモテてたのかな…?



「やっぱ中学でもモテたんですか?」


「あーモテてたよー。

あいつイケメンだし頭もいいからな。

でもなんか意外と真面目なんだよな。

美優ちゃんは歩斗のこと好きじゃないの?」